馬場状態について
まずは3月31日の阪神競馬場の馬場状態から考察したいと思います。
雨が降って極端に前が有利になるかと思いましたが、思ったよりも外の差しも使える印象。
ですが土曜では大阪杯と同じ舞台でもある坂越え2回のレースは9Rのアザレア賞のみ。
小頭数でしたが、内容としては先行した馬のみでの決着でした。
2000mでの好枠は未だ未知数ではありますが、日曜日には良寄りの良馬場に回復しそうですし、例年と同じような馬場想定でいきたいと思います。
レース展開想定
トップジョッキー、トップホースが軒並みドバイ遠征で、日本に残った馬は古馬G1の称号を獲得する絶好のチャンス。
今回は古馬G1初挑戦が多い出走馬各位になりました。
今回の大阪杯は、例年の大阪杯と比べて極めてレアなレースだと思っています。
古馬G1初挑戦の馬がとにかく多く、騎手も若手ジョッキーが多いです。
顕著な逃げ脚質の馬はおらず、おそらくタスティエーラとハーパー辺りが先行すると思っていますが、ハナを切って前に行きたい馬はいないし皆壁を作りたい馬ばかりだと思います。
となると、ペースとしては極端なスローペースにはならないとしても、
どちらかというとスローペース想定。
スローペース想定だと、ますます例年の大阪杯と同じく内枠先行有利と想定します。
更にここに加えて、大阪杯好走パターンについても調べた結果、関西馬の好走が圧倒的に多いです。
これについても調べましたが、ずばり
「栗東坂路で坂路調教を行った関西馬の好走」
が圧倒的に目立ちます。
かつて大阪杯を人気薄ながら制したポタジェもこれに当てはまります。
個人的にはポタジェはG2で好走することが多く、G1で好走するのは厳しいとずっと考えてきましたし、2022年の大阪杯も同様でした。
ですがあの時の激走の理由を考えると、この「栗東坂路」がとてもしっくりきます。
今回は混戦必死、何か好走のファクターが欲しいところでしたし、今回は
「阪神巧者・阪神でこそ好走する馬」×「内枠先行」
に焦点を当てて馬券を組み立てたいところです。
これを踏まえて、現時点(3月30日時点)での注目馬をピックアップします。
注目馬
1頭目・本命
◎5.スタニングローズ
上記の条件から当てはまるこの馬を本命に当てます。
言うまでもなく阪神巧者で2000mはベスト。
この馬は少なくとも紫苑Sから前走のヴィクトリアマイルまで全て栗東坂路調教。
坂路の鬼といっても良いです。
近走はパッとしないと言われてますが、全てこの馬の得意なコース形態や距離、馬場状態でなく近3走は度外視とします。
制した秋華賞では得意な阪神芝2000mでナミュール、スターズオンアースを撃破。
阪神コースの成績も5戦3勝掲示板4回と間違いなく阪神巧者です。
脚質も先行馬ですし、枠順も内枠の5番枠と最高の枠を引きました。
人気もなく今回はマークもされなさそうですし、この馬のリズムで走る事が出来れば十分好走は可能です。
期待を込めて本命に指名します。
2頭目・対抗
〇8.プラダリア
フォトパドックの出来が出走馬の中で一番素晴らしかったこの馬を対抗指名にします。
この馬も当週追いは栗東坂路調教。
一見京都巧者と見てましたが、宝塚記念6着の成績もありますし阪神も問題なくこなせると見て対抗評価です。
阪神成績は4戦1勝掲示板2回。うち掲示板外の1回は菊花賞で度外視、もう1回は前述の宝塚記念の6着で、こちらはメンバーを見ても好走に入ると思います。
現状出走馬の中では軸にするならこの馬かなと思っているところ。
本命馬と殆ど差のない対抗指名です。
3頭目
▲9.ステラヴェローチェ
流れ的にお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、こちらも3頭いる栗東坂路組の3頭目で、3番手評価に指名します。
前走ようやく怪我明けからの勝利を掴みましたが、こちらも阪神巧者だと思ってます。
阪神コースは4戦2勝うち全て掲示板内と、圧倒的な阪神巧者適性を見せていると思います。
クラシックで一線を走っていた馬でもありますし、3歳の暮れ有馬記念、タイトルホルダーに先着の4着は能力の高さを示しており、能力的には十分上位。
枠も9番枠で走りやすい所に入りましたし、6,7番手辺りで競馬する事になるとは思いますが、酒井騎手の一発に期待です。
4頭目
△11.ベラジオオペラ
4歳馬の中では阪神芝2000mという点においてはこの馬が一番有力かなと思っています。
チャレンジカップではボッケリーニを退けて1着。
その後の京都記念もプラダリアと勝ち負けを争い2着。
古馬相手でも十分やれることを示していると思います。
しかし今回は斤量が1キロ増え、1キロの恩恵を貰っていた分のプラダリアとの差を考え4番手評価です。
坂路調教は行ってはいませんが、こちらも関西馬で好走ファクターには入っていると思っています。
5頭目
△1.ミッキーゴージャス
元々狙っていたんですが、かなり乗り難しい枠に入ってしまいました。
ただ、この馬の小回り適性は小倉での勝ち鞍を見ても問題なさそうです。
鞍上はデムーロ騎手で、まず間違いなく4角で仕掛けてくれると思っています。
1枠1番という枠で先行して経済コースを走ってもよし、出遅れて差しになっても4角で仕掛けてくれる事が分かっているのであれば、能力的には高いものを持っていると思っていますし好走を期待出来そうです。
オークスは距離適性外、西海賞はレース内容を見ても1~5着までほぼ差のない着順でしたし、それを除くとほぼ連勝中といっても良いくらいポテンシャルは高いです。
父ミッキーロケットは宝塚記念勝馬でコース適性問題なし。
夕月特別のようなレースが出来れば十分上位は狙えます。
こちらも例によって関西馬です。
デムーロ騎手の手腕に期待して、5番手評価です。
まとめ
ローシャムパークはゲート出の悪い内枠差し馬、
タスティエーラは3000,2500と仕上げ的にはまだ長距離寄りで一度短い距離を使った方がいい、とと見て評価下げ、
ソールオリエンスについては阪神が合いそうなイメージがなく、
こちらの3頭は全て初の阪神コースの関東馬ですし、今回は阪神巧者狙いで全て切りとします。
この5頭がどこまで上位に食い込めるか楽しみです。