馬場状態について
まずは現時点(10月13日時点)での10月15日の京都競馬場の馬場状態から考察したいと思います。
先週と同様の馬場状態であれば、京都大賞典の記事でも記述したように道中は内ラチ沿いから2頭分の伸びるポジションが有利。
ですが週末土日の天気予報では雨予報が挟まる為、当日の馬場状態には注意が必要です。
過去レース好走馬の共通点
2020年から2012年までの、過去の秋華賞の歴代好走馬について調べました。
調べ始めてまず、直線が短いコースなのに、なぜか差しが届く不思議なコースという印象でした。
ですが決して人気決着はせず、穴馬の好走歴が目立ちます。
この穴馬の共通点は何か。人気サイドで好走する馬の特徴は?
京都競馬場では馬場改修が行われ4コーナーが緩やかにはなりましたが、そこまで傾向に変化はないと見ます。
むしろ、より差し馬に展開が向くようになったと推測します。それを踏まえた上で、
①.人気サイドの共通点。
桜花賞、オークス共に掲示板に乗った馬です。
過去の勝馬を見てもやはり実力馬は問題なく馬券に絡むレースだと見ています。
②.穴馬の共通点。
京都芝レース(1600m~2200m)、小倉芝レース(1600m~2000m)での1着または好走歴がある事。
そしてコース関係なく、1600mでの勝ち鞍があり、過去レースで毎回早い上がりが使えているとなお良しです。
この傾向から秋華賞は2000mベストで坂に強い馬よりも、ややマイラー寄りで早い瞬発力が使える馬、そして小倉コースのような小回り平坦が得意な馬が好走するのでは?という考えです。
これが直線が短いコースにも関わらず、差しが届く理由だと思いました。
ですがこれは良馬場傾向の場合で、稍重状態になると、過去の稍重のレース結果から見てもやや人気サイド有利かなといった印象です。
土曜日夜から日曜朝にかけて雨予報ですが、その後は晴れるようで、馬場改修で水捌けも良くなりましたし良馬場想定でいきます。
当日もしも稍重以上に馬場が悪くなった場合には注意してください。
上記の傾向を元に、現時点(10月13日時点)での狙いたい馬をピックアップしていきます。
今回は混戦模様になりそうで、1強以外を上手く拾えるように手広く行きます。
注目馬
1頭目・本命
リバティアイランド
説明は不要だと思います。
初めての京都コースである事や馬場状態など不安要素をいくつか考えてみましたが、追い切りの動きも素晴らしかったですし、フォトパドックも文句なし。
なにより桜花賞では断然前有利のトラックバイアスをいとも簡単に乗り越え1着。
全く死角はなさそうで、牝馬三冠に期待したいです。
2頭目・対抗
マスクトディーヴァ
ローズSの考察をした際、対抗としてかなり期待したい1頭だと記載して見事1着に来た馬。
この馬のポテンシャルは相当だと思っています。
坂があるコースでも力強く伸びてくるこの馬なら、平坦コースならもっと弾けると見ています。
当日は雨の心配がありますが、新馬戦も不良馬場で1着・2走前の1勝クラスも稍重で1着と好成績を残しており、この馬は重馬場も得意で問題なく走ると思っています。
唯一負けた忘れな草賞はかなり大外を回ってしまい、しっかり脚を使っているが届かずの7着と、負けた理由はハッキリしており、この成績が人気を落とす理由になるならむしろ歓迎です。
リバティアイランド以外の馬は混戦だと思っており、リバティアイランドに詰め寄る差し脚を使える馬のイメージが持てるのはこの馬で、かなり期待したい対抗の1頭です。
3頭目
ピピオラ
抽選を通り、秋華賞に参戦。
新馬戦・未勝利戦後はなかなか成績が残せずにいましたが、5月から3連勝。
勝ったレースはいずれも京都芝1600m差し・東京芝1600m差し・小倉2000m先行押し切りと、マイルでしっかり差してこれる馬ですし、古馬相手に勝ち切って力を見せています。
前述した京都と小倉のダブルで勝ち鞍があるというのがとても大きいですし、前走がほぼ京都2000mとコース形態が変わらない小倉2000mであるというのも非常に大きいと思っています。
前述した通りリバティアイランド以外は混戦ムードだと思っており、人気がない馬にも十分チャンスがあると思っています。
データは少ないですがモーリス産駒の京都芝2000mの現在の複勝率は100%。
16番枠というところだけが若干の不安要素ではありますが、3走前の時も15番枠で勝っていますし問題はないと見ます。
前走・前々走と古馬相手にレースをして勝ち切っていて、同年代との勝負付けはまだ終わっていませんし、当日プラス馬体重ならば更に成長が見込めます。
2着連対まで来てくれれば、と期待しており、穴馬でかなり期待している1頭です。
4頭目
コンクシェル
ピピオラと同じく、抽選を通って秋華賞に参戦。
この馬も前述に当てはまる通り、小倉芝1800mと中京芝1600mでのでの勝ち鞍がありいずれも上がり最速です。
前走のローズSでは大敗していますが、この馬は東京コースでも好走しており、坂があるコースよりもどちらかというと平坦コースで脚を使えるタイプだと思っています。
キズナ産駒の京都2000mの勝率成績はトップですし、鞍上の幸騎手もこのコースは得意。
十分穴で狙えると思っています。
5頭目
コナコースト
この馬も、新馬戦の小倉1800mを上がり最速で勝っています。
阪神コースではありますが、芝1600mでの好走歴が目立ちマイル適性も十分です。
桜花賞では、前残り馬場というのもありましたが、先行し2着は十分実力上位です。
オークスでは7着ですが、このレースではスタート後すぐにソーダズリングに寄られる不利を受けてしまい、この時点でほとんどノーチャンスだったと言って良いと思います。
ただこの馬はオークスで狙う予定でしたから、本質的にはマイラーではないのではないか?という疑問が少し残るため、5番手評価までにします。
6頭目
ヒップホップソウル
この馬はずっと中山・東京コースのみ使われており、小倉・京都コースの出走歴はありません。
ですが、この馬は小回りコースの方が合っていますし、小回りコースで出て来たら買うと決めていました。
人気もないですし、条件に該当する馬ですので一発狙ってみたいと思います。
まとめ
ハーパーについてここに記述しておきます。
好走条件馬に当てはまっているのになぜ名前を挙げなかったのか?ですが、
キレる馬ではない事、そしてルメール騎手の会見が引っかかったという点です。
元々ブレイディヴェーグでの騎乗予定でしたし、全く馬を見ていないというのも気がかりですし、内枠というのも割引材料にしました。
能力的にも騎手の技術的にも好走する可能性は十分にありますが、あえて今回は適性重視で選んだので、思い切って注目馬からは外しました。
今回は混戦ムードが漂っており、展開次第ではどの馬にもチャンスがありそうで、コース傾向から適性がありそうな馬をピックアップしました。
リバティアイランドに食らいつく馬はどの馬なのか、非常に楽しみです。