馬場状態について
まずは5月26日の東京競馬場の馬場状態から考察したいと思います。
今週からはCコース替わり。
先週まではややイン先行有利でしたし馬場読みの天才ルメールのポジション取りもインが多かったように思います。
ですが本日土曜日での芝レースではほぼインを空けて中団から追走、ホームストレッチでは真ん中かやや外寄りのコースを選択して走っている事が多かった印象です。
これを見て、本番では外差しがやや優勢と解釈しました。
日本ダービーでの好走傾向
日本ダービーの過去10年のデータとパドックをチェックしましたが、勝ち馬は殆どが1~4番人気でコース的にはやはり実力勝負のレースだという印象です。
そして、毎年勝っている馬の傾向としては500キロ以下の馬体重だという事。
500キロ超えの馬体重で勝っている馬は、過去10年でマカヒキの502キロのみ。
その他では444キロ~490キロ辺りが圏内。
また勝ち馬の体型もいずれも似ているシルエットが多く、東京の2400mG1で求められる体型と心肺機能としては、あまり大型すぎる馬や筋肉質な馬は勝つのは難しそうだと思いました。
ただし、2,3着内なら過去にエフフォーリアやサリオスなど500キロ越えの馬も好走しており、十分食い込む事は可能。
ですが、勝ち切る馬には鋭い切れ味を求めたいです。
皐月賞組にはシルエットでピンと来る馬がおらず、本命は他路線組から入りたいと思います。
これを踏まえて、現時点(5月25日時点)での注目馬をピックアップします。
注目馬
1頭目・本命
◎10.ダノンエアズロック
4戦3勝馬で、唯一負けた弥生賞は明らかな太め残りとして度外視。
父モーリス母モシーンと、血統的には短距離寄りですが、前走2000mを余裕残しで勝ち切るほどで世代的には2400mも十分戦えると思いました。
東京コースでは未だ負けなし。
シルエット的にも無駄な筋肉が付いておらず、いかにも東京向きといった馬体。
アイビーSでは、ルメール騎手に「勝った馬が強かった」と言わせるほどで現在想定ダービー2番人気のレガレイラには1度勝っている実績もあります。
鞍上も、モレイラ騎手の継続騎乗という点も良いですし、良馬場の東京なら上がる33秒台使える脚も魅力的。
調教後馬体重も496キロで、500キロのラインもクリア。
抜け出したジャスティンミラノを一発差せる可能性があるのはこの馬だと思って本命に指名します。
2頭目・対抗
〇15.ジャスティンミラノ
対抗はもちろんこの馬です。
皐月賞が終わった直後、ダービーでも皐月賞上位組で良いんじゃないかと思いましたし、枠順発表前は本命予定でした。
世代戦という事もあり、前述の通り、あまり血統的な距離不安の面については気にしていません。
ただやはり前走512キロの馬体には2400mは少し長い気がしており2着までと判断しました。
東京コースは共同通信杯でジャンタルマンタル負かすなど、能力的には高いものを持っていると思いますが、対抗指名までとします。
3頭目
▲8.アーバンシック
こちらも皐月賞上位組から。
東京2400になってアーバンシックに展開が向きそうという点で、3番手評価にしました。
一瞬の切れ味というよりも、長く良い脚が使えるのがこの馬の持ち味だと思っており、東京替わりはプラスだと思います。
ただ皐月賞では馬体重510キロという事でややスケール大き目という点だけが不安要素です。
4頭目
△6.コスモキュランダ
こちらも皐月賞上位組から。
コスモキュランダの馬体はどちらかというと中山・阪神向きな身体と筋肉で、東京コースの経験がなく未知という点と、前走500キロから調教後馬体重511キロという点で評価を落としました。
またモレイラ騎手から乗り替わりという点も不安要素ではあり、皐月賞上位組ながら4番手評価です。
5頭目
13.シンエンペラー
正直なところ、この馬はまだ成長途中でまだ背も伸びそうですし、今回印を打つにあたってかなり迷いました。
ですが前走馬体重482キロ、調教後馬体重484キロと2400mに距離が伸びてかなり向きそうな点と、皐月賞で本命を打った馬でもありますしその皐月賞は5着、3着までなら十分圏内の可能性はあると思います。
厩舎の自信も見受けられますし、それも期待して5番手評価です。
6頭目
抑え2.レガレイラ
本音は印を打つつもりはなく、唯一の牝馬という事で斤量2キロのアドバンテージがありますが、このメンバーでの好走は難しいと思っており、飛びまで期待したい馬でした。
ですが2番枠という事と鞍上は2400mで好走を続けているルメール騎手という点を考慮して抑え評価にしました。
前走皐月賞は3か月半の休み明けで+2キロと少し物足りない数字でしたし、皐月賞のパドックの周回を見ても今回はきついだろうなと思った馬でもあります。
今回は調教後馬体重+8キロという事ですが、当日の馬体重には注意が必要だと思います。
まとめ
この6頭がどこまで上位に食い込めるか楽しみです。