ローズステークス レース回顧考察
レース内容回顧
2023年9月17日(日)。
当週の阪神の芝コースは逃げ馬の前残りが多かったように感じました。
結果としてはこの傾向がレース展開を大きく左右したのではないかと考えています。
騎手心理にもそれが頭にあったかのようなスタート。
レミージュ、ユリーシャ、コンクシェルの逃げ馬3頭の他にもリサリサ、ソーダズリング、大外枠のセーヌドゥレーヴも加わり激しい先行争いに。
一方、大きく出遅れてしまったブレイディヴェーグはかなり後ろから。
勝ち馬のマスクトディーヴァと3着馬のマラキナイアはブレイディヴェーグの少し前の位置取りになりました。
1000m通過タイムは57.3秒で、10レースの仲秋ステークス芝1600m戦の1000m通過タイム57.6秒とほぼ変わらないタイム。
前につけないと勝てないという騎手心理が作用していたのかなと思うようなハイ寄りのペースだったように思います。
最後の直線では1〜4着馬はほぼ後方待機勢。
コース取りは逃げ先行馬がいる内ラチ沿いではなくその外から差してきています。
ペースが早くなり、結果的に差し馬が台頭する形になったレースでした。
レースを終えて
僕がこのレースで特に強い競馬をしたと思った馬として、ブレイディヴェーグとココナッツブラウンの2頭を挙げたいと思います。
まずは2着馬のブレイディヴェーグ。
出遅れてほぼ最後方のまま最後の直線まで脚を溜め、前が空いてからの末脚の爆発力は上がり最速の32.9秒で結果は2着。
この日は前残り馬場であろう騎手心理の中、1番人気に推されていましたし、前目につけるだろうと思っていたので、馬を信じて最後の直線で末脚を爆発させたルメール騎手の手腕は素晴らしいと思いました。
秋華賞への出走権を手に入れはしましたが、次走はエリザベス女王杯へターゲット変更との事。中にはG1ホースもいる古馬相手に、3歳馬の斤量を活かしてどこまで走れるのか非常に楽しみです。
もう1頭はココナッツブラウン。
逃げ先行馬が軒並み失速し差し馬が襲いかかる中、前目につけた馬で唯一もう一度脚を使い5着まで食い込みその実力とスタミナは相当なものだと感じました。
当日のパドックも−14kgで少し細めに感じましたが、そんな事は微塵も感じさせずタフな競馬を見せてくれました。次走も注目していきたいです。
秋華賞ではリバティアイランドの1強ムードなのか?それともリバティアイランドの3冠に待ったをかける馬が現れるのか??
紫苑ステークス組も強敵揃いですし、当日までの出走馬達の成長が楽しみです。